部屋から作る

朝と夜を整えるスマート寝室の作り方|照明・カーテン・エアコン・アレクサ

この記事でわかること

照明、カーテン、エアコン、アレクサを組み合わせ、就寝前・起床前・起床時を分けて自動化する方法を解説。平日と休日の設定、機器配置、アラームの安全策も説明します。

夜・起床前・起床時を分けて作る

最初は「おやすみ」で照明を暗くする夜の定型アクション、起床前に照明を明るくする時刻設定、起床時にカーテンを開く設定と通常のアラームを別々に作ります。一つずつ動作を確かめてから、エアコンや音楽を追加します。アラームはスマートホーム連携へ組み込まず、停電に備えた別の目覚ましも残してください。

スマート寝室では、寝る前に照明、カーテン、エアコンを一台ずつ操作する手間を減らせます。朝は決めた時刻に照明やカーテンを動かし、アラームで起床を知らせます。

ベッドサイドに画面付きスマートスピーカーと照明を配置した明るい寝室
枕元のスマートスピーカーと照明は、就寝前に声が届き、本体操作にも手が届く位置へ置きます。

この記事では、寝室全体の組み合わせと確認順を案内します。個別の設定画面は、アレクサのアラーム睡眠用音楽とスリープタイマーカーテンの自動開閉Nature Remoとエアコンの連携定型アクションの作り方で詳しく確認できます。

完成後の動きを4つに分ける

筆者は全機器を一つへ詰め込まず、失敗時の影響が小さくなるよう分けています。

場面 開始条件 動かすもの 失敗したときに残す操作
「アレクサ、おやすみ」 照明を暗くする、カーテンを閉める、エアコンを調整する、音楽を短時間流す 壁スイッチ、純正リモコン、カーテンの手動操作
起床前 平日・休日ごとの時刻 照明を徐々に明るくする、必要な季節だけエアコンを動かす 各メーカーアプリからの個別操作
起床時 通常のアラームとカーテンの時刻設定 枕元のエコー(Echo)でアラームを鳴らし、カーテンを開ける スマートフォンや電池式時計の予備アラーム、カーテンの手動操作
起床後 「アレクサ、おはよう」 天気や予定を案内する、カーテンを全開にする 声またはアプリで個別に実行
起床30分前にエアコンと照明、起床時にカーテンと別設定のアラームが動くスマート寝室のアイソメトリック図
起床前から起床まで:エアコンと照明は起床30分前、カーテンは起床時に動かす設定例です。

起床前の照明は、対応する照明メーカーの自動化を使います。Philips Hue公式は、Hueアプリの「就寝と起床」で、夜は照明を暗くし、朝はゆっくり明るくする自動化を案内しています。この機能の公式構成にはPhilips Hue BridgeまたはHue Bridge Pro、対応照明、Hueアプリが含まれます。アレクサの定型アクションだけで同じ変化を再現できるとは限らないため、照明側の機能と必要機器を購入前に確認します。

Echo Spotとスマート照明、カーテンレール上のSwitchBot カーテン3が見える寝室
Echo Spot・スマート照明・SwitchBot カーテン3を連動して、朝の起床時に照明を明るくしながらカーテンを開けている。

必要な機器を選ぶ

役割 機器 購入前に確認すること
音声操作とアラーム 枕元のエコー(Echo) 時計表示の要否、音量、電源、マイクオフ時の停止方法
夜と朝の光 アレクサ対応のスマート照明 口金、明るさ、調光・調色、起床用自動化、ハブの要否
朝の外光 スマートカーテン レール形状、片開き・両開き、本体数、充電、動作音
エアコン操作 スマートリモコンまたはアレクサ対応エアコン エアコン型番、赤外線の到達、温度センサー、操作できるモード
予備の目覚まし 充電済みスマートフォンまたは電池式時計 エコー(Echo)と同じ電源・通信へ依存しないこと

Echo Spot(2024年発売)は時刻と次のアラームを画面で確認でき、上部のタップでスヌーズできます。画面が不要なら、すでにある画面なしのエコー(Echo)から始めてもかまいません。

SwitchBot カーテン3は、アプリ、タイマー、光センサーなどに対応しています。アレクサから声で操作する構成では、SwitchBot公式が案内する対応ハブも必要です。カーテンを時刻だけで動かすなら、音声連携を後回しにして、まずSwitchBotアプリ内のタイマー操作が毎回動くか確認します。

エアコンへスマートプラグを接続して電源を直接切る方法は使いません。エアコンメーカーが認める連携、または対応するスマートリモコンから操作します。

寝室内の配置を決める

寝室に入る前に照明と睡眠BGMを準備したい場合は、洗面所から「おやすみ」を実行する使い方も参考にできます。話しかける場所が変わっても、音楽の再生先を寝室へ固定する構成です。

機器 置き場所 避ける場所
エコー(Echo) ベッドから声が届き、本体操作にも手が届く台 枕や布団でふさがる場所、電源コードが通路を横切る場所
スマート照明 天井照明またはベッドサイド照明 光が顔へ直接当たり続ける向き
スマートカーテン 対応レール上で継ぎ目を越えられる位置 家具やカーテン留めへ接触する範囲
Nature Remo Wi-Fiにつながり、エアコンの受光部まで見通せる位置 扉や家具の裏、カーテンで隠れる場所
純正リモコン 家族全員が分かる固定場所 Nature Remoの赤外線受信を妨げる場所

Nature公式は、赤外線が壁や扉など光を通さない障害物を通り抜けないと案内しています。Nature Remoをベッドの横へ置けても、エアコンの受光部が見えなければ操作に失敗します。温度センサーを使うモデルでは風通しのよい場所に置き、表示温度が体感と大きく離れていないかも見ます。

先に各機器を単体で設定する

  1. エコー(Echo)の設置場所で音量を試す
    「1分後にアラームをセットして」と頼み、聞こえる音量、停止、スヌーズ、本体操作を確認します。
  2. 照明をメーカーアプリから動かす
    点灯、消灯、最小限の明るさ、起床時に使う明るさを試します。スマート電球は壁スイッチで給電を切ると自動化できないため、家族とスイッチの使い方を決めます。
  3. カーテンを端から端まで往復させる
    全開・全閉位置、レールの段差、左右のずれ、静かな時間帯の動作音を確認します。両開きは左右を別々に調整します。
  4. エアコンをNature Homeアプリから動かす
    電源だけでなく、冷房または暖房、設定温度の変更まで実機で見ます。純正リモコンにない運転や機種固有機能は操作できないことがあります。
  5. 機器名を部屋名付きでそろえる
    「寝室の照明」「寝室のカーテン」「寝室のエアコン」のように、ほかの部屋と重ならない名前にします。
  6. 最後にアレクサへ連携する
    一台ずつ音声操作し、アレクサアプリに同名の機器が重複していないか確認します。

アプリから動かない機器を先に直します。単体で動かないまま定型アクションを作ると、アレクサ、メーカー連携、Wi-Fi、機器本体のどこで止まったのか分からなくなります。

夜の「おやすみ」を作る

夜は、起床時刻に関係なく毎日使える操作だけを音声の定型アクションへ入れます。

  1. 開始条件を「アレクサ、おやすみ」にする
    家族が覚えられる短い言葉にします。同じ開始フレーズの定型アクションを複数作りません。
  2. 最初は照明だけを暗くする
    実行されたことが目で分かる一台から始めます。数日使って困らなければ次へ進みます。
  3. カーテンの全閉を追加する
    就寝時刻が家族で違うなら、音声ではなく決まった時刻や手動ボタンへ分けます。
  4. 必要な季節だけエアコン操作を追加する
    「オン」だけでなく、運転モードと設定温度が実機で意図どおりになったか確認します。
  5. 音楽は音量と停止時間をセットで決める
    小さな音量から始め、スリープタイマーまたは対応する停止設定を短時間でテストします。

アラームの新規設定は「おやすみ」へ入れず、声またはアレクサアプリで翌朝の日時を確認します。平日と休日で起床時刻が変わる家庭では、夜の定型アクションとアラームを分けた方が変更を忘れにくくなります。

家族の帰宅前に玄関や廊下まで消灯しないよう、寝室の定型アクションでは寝室内の機器だけを対象にします。定型アクションの記事では、「おやすみ」に玄関照明を含め、遅く帰宅した家族が困った例も紹介しています。

朝の照明・カーテン・エアコンを設定する

起床前は時刻で動くため、曜日の間違いが生活へ直接影響します。次の例をそのまま使わず、自宅の起床時刻から逆算し、明るい時間に短い間隔でテストします。

起床まで 動作例 設定するアプリ
30分前 照明をゆっくり明るくし始める 対応する照明メーカーのアプリ
起床時刻 カーテンを一部または全部開ける カーテンのメーカーアプリ
30分前(必要な季節の設定例) エアコンを指定した運転にする Nature Homeなど対応アプリ
起床時刻 通常のアラームを鳴らす エコー(Echo)のアラーム

照明とエアコンを30分前、カーテンを起床時刻にするのは設定例です。窓の向き、日の出、遮光カーテン、家族の起床時刻、季節によって適切な順番は変わります。最初は起床時刻と同じ時間に一台だけ動かし、早く起こされるようなら時刻や開く量を調整します。

Nature Homeのオートメーションは、日時やセンサーを条件に家電を操作できます。Nature公式は、平日の設定から祝日と振替休日を除く機能も案内しています。アレクサや照明、カーテンのアプリに同じ祝日除外があるとは限らないため、アプリごとに次回の実行日を確認してください。

エアコンを温度条件で動かす場合は、設定値だけで判断せず、センサーの設置場所と実際の室温を比べます。寝ている人、乳幼児、ペットがいる部屋では、機器任せにせず、エアコン本体の説明書に従って運転内容を決めてください。

起床時は通常アラームを独立させる

照明、カーテン、音楽が全部動いても、目覚まし音の代わりになるとは限りません。起床時刻を守る役割は通常のアラームへ分けます。

  1. 枕元のエコー(Echo)へ通常のアラームを設定する
  2. 「アレクサ、アラームを確認して」と頼み、曜日と時刻を聞く
  3. 1分後のテストで音量と停止方法を確認する
  4. 遅刻できない日は、スマートフォンまたは電池式時計にも設定する
  5. アラーム停止後に「アレクサ、おはよう」で天気や予定を聞く

エコー(Echo)は常時電源を使います。停電、電源コードの抜け、端末不調へ備え、予備の目覚ましは同じコンセントや同じスマートホーム連携に依存しないものを選びます。通常アラームの繰り返し、音量、音楽アラームの違いはアレクサを目覚ましに使う方法で確認できます。

平日・休日・祝日を分ける

設定 平日 休日
アラーム 出勤・登校に合わせた時刻 必要な日だけ、または遅い時刻
照明 起床前から徐々に点灯 オフ、または休日用の時刻
カーテン 起床時に開く 家族が起きる時刻まで待つ
エアコン 季節と在室時間に合わせる 長時間在室する日の設定を別にする
朝の案内 天気と最初の予定だけ 音声で始めるまで自動再生しない

毎日用の設定を一つ作って休日だけ止めるより、「平日の朝」「休日の朝」と名前を分けると一覧で見つけやすくなります。休日用が不要なら作らず、音声操作へ戻します。

スマートカーテンの記事では、毎朝同じ時刻に開く設定で休日も光に起こされ、実行日を平日だけへ変更した経緯を紹介しています。旅行、長期休暇、家族の勤務変更がある日は、前夜に各アプリの次回実行日時を見直します。

家族が迷わない操作を残す

自動化を作った本人しか直せない寝室は、家族にとって使いにくくなります。次の4つをそろえます。

  • 「おやすみ」「おはよう」の開始フレーズを家族で統一する
  • 照明の手動操作、カーテンの手引き、エアコンの純正リモコンを残す
  • 壁スイッチを切る機器と、給電を保つスマート照明を区別する
  • 定型アクションを止める方法と、各メーカーアプリの担当者を決める

家族が純正リモコンでエアコンを操作すること自体は問題ありません。次に説明する表示のずれが起こり得るため、アプリだけを見て電源や運転状態を断定しないよう共有します。

赤外線エアコンの状態ずれを確認する

Nature Remoなどのスマートリモコンは、赤外線信号をエアコンへ送ります。信号が届かなかったときや、家族が純正リモコンを使ったときは、アプリの表示と実機の状態が一致しないことがあります。

Nature公式が案内するNature Smart Eco Mode利用者向けのエアコン操作同期機能も、純正リモコンの停止信号をNature Remoが受信できた場合に反映する仕組みです。すべてのリモコン、すべての操作で実機状態を取得できる機能とは考えません。

就寝用の設定を作ったら、次の順で確認します。

  1. Nature Homeアプリからエアコンをオンにする
  2. エアコン本体のランプ、運転モード、設定温度、風を確認する
  3. 純正リモコンで停止し、アプリ表示がどう変わるか見る
  4. 扉を閉めた状態でもNature Remoから信号が届くか試す
  5. 定型アクションから操作し、同じ結果になるか確認する

状態がずれたら、オン・オフを何度も続けて送らず、エアコン本体を見て純正リモコンで一度状態をそろえます。その後、Nature Homeだけで「電源・運転モード・温度変更」を再確認します。詳しい連携と確認順はNature Remoでエアコンを操作する方法にまとめています。

完成前に昼間の通しテストをする

夜や翌朝を待たず、各時刻を現在時刻の数分後へ仮設定して確認します。

テスト 見ること
「おやすみ」を1回実行 照明、カーテン、エアコン、音楽が一度ずつ動くか
朝の時刻設定を実行 平日・休日の曜日、明るくなる時間、カーテンの動作音
1分後のアラーム 音量、停止、スヌーズ、予備アラームとの時刻差
Wi-Fiを使えない想定 手動で照明、カーテン、エアコンを操作できるか
家族に操作してもらう 機器名と開始フレーズだけで迷わないか

テスト後は仮の時刻を消し、同じ処理が二重に残っていないか確認します。アレクサアプリだけでなく、照明、カーテン、Nature Homeの各アプリも開き、次回実行日時を見ます。

動かないときは止まった場所から直す

  1. メーカーアプリから対象機器を動かす
  2. 動かなければ、電源、バッテリー、Wi-Fi、赤外線、レールを確認する
  3. メーカーアプリでは動く場合だけ、アレクサから単体操作する
  4. 単体の音声操作ができたら、定型アクションを実行する
  5. 最後に平日・休日の時刻条件を戻す

照明だけ動かないときに、カーテンやエアコンまで再登録する必要はありません。別の部屋の機器が動いた場合は、「ライト」「エアコン」のような共通名をやめ、「寝室の照明」「寝室のエアコン」と呼び分けます。

音楽が止まらない、別のエコー(Echo)で鳴る場合は、睡眠用音楽とスリープタイマーの設定で、再生する端末、音量、停止時間を確認してください。

今夜行うこと

まず、枕元のエコー(Echo)で1分後のアラームを試し、予備の目覚ましを用意します。次に照明だけを暗くする「おやすみ」を作り、家族にも一度実行してもらいます。

照明が3回ほど問題なく動いたら、カーテンの自動開閉を設定し、その後にNature Remoのエアコン連携を加えます。最後に平日と休日の朝の時刻設定を分け、翌朝ではなく昼間に通しテストを終えてください。

この記事で紹介したスマートホーム機器

確認した公式情報

リンク先と画面名称は変更される場合があります。記事作成時に公開情報を確認しています。

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