部屋から作る

お風呂のスマート化|アレクサでお湯張り・音楽・声の買い物メモ

この記事でわかること

「お風呂」の一言や帰宅途中の操作でお湯張りを始め、入浴中は音楽・予定・買い物リストを音声で。SwitchBot ボットの準備と、Sonos Roam 2・Bose Portable Smart Speakerの防水・防滴、通話対応の違いを紹介します。

お風呂は「入る前のお湯張り」と「入浴中の音声操作」を分けて整える

SwitchBot ボットと対応ハブで、給湯リモコンの自動お湯張りボタンを声や外出先から操作できます。浴槽を洗い、栓をしておく準備は必要です。入浴中は、防水・防滴のポータブルスピーカーを自宅のWi-Fiにつなぎ、音楽やタイマー、買い物メモを音声で。スピーカーによって通話機能が異なるため、やりたいことに合わせて選びます。

お風呂は、スマートフォンを触りたいのに手が濡れている場所です。音楽を変えたい、時間を知りたい、シャンプーの買い足しをメモしたい。そんなときに声だけで用事が済むと、入浴の流れを止めずに済みます。

筆者宅では、定型アクションの「お風呂」でSwitchBot ボットを動かし、お湯張りを始める使い方をしています。先に浴槽を洗って栓をしておけば、帰宅途中にお湯を入れられるのも便利です。入浴前の準備と、お風呂の中での音声操作を組み合わせると、使い道が広がります。

浴槽の縁から離れた乾いた棚にコードをつながずポータブルスピーカーを置いた浴室のイメージ
乾いた棚にポータブルスピーカーを置き、バッテリーで音楽や音声操作を楽しむ設置イメージ。

お風呂でやりたいことと必要な機器

お湯張りを始める機器と、浴室で声を聞くスピーカーは、別々に用意します。すでに家の中でアレクサを使っていれば、まずボットによるお湯張りだけ追加する方法もあります。

やりたいこと 用意するもの 使う前の条件
「お風呂」でお湯張りを始める SwitchBot ボット+対応ハブ+アレクサ 自動お湯張りボタンを押せる給湯リモコン
帰宅途中にお湯を入れる ボット・ハブ+スマートフォン 浴槽の洗浄・栓・給湯器側の遠隔操作条件
音楽・ラジオ・ポッドキャストを聞く 対応するポータブルスピーカー アレクサの音声操作にはWi-Fiと事前設定
天気・ニュース・予定を確認する アレクサ対応スピーカー 情報サービスやカレンダーの連携
入浴時間を区切る 音声タイマーに対応する端末 浴室から設定でき、鳴る音が聞こえること
家族へ「もう上がるよ」と伝える アナウンス・通話に対応する端末 送受信する双方の対応と許可設定
照明の明るさや色を変える 浴室使用に対応する照明と音声連携 電球・器具・設置場所がすべて適合すること

「お風呂」の一言でお湯張り。洗浄と栓は先に済ませる

SwitchBot ボットは、小さなアームで既存の物理ボタンを押す機器です。給湯リモコンの「ふろ自動」など、一度押すと設定した湯量までお湯張りするボタンに使います。蛇口を開きっぱなしにする仕組みではありません。

筆者が便利に感じているのは、帰宅後にお湯がたまるのを待つ時間を減らせることです。家を出る前に浴槽を洗い、排水栓を閉めておく。あとは帰宅中に操作すれば、家に着くころに向けて準備を進められます。

ボットは給湯リモコンのボタンを押してお湯張りを始めます。「今日は掃除と栓を済ませた」と分かるときだけ実行する、という順番にします。家族が入浴していないことも含め、使うタイミングを家族でそろえておきます。

外出先のスマホからインターネットとハブを経由し、乾いた場所のボットでふろ自動ボタンを押す流れ。浴槽の洗浄と栓は先に済ませる
遠隔操作の経路はスマホ→ハブ→ボット。図は仕組みの説明で、操作パネルや取り付け位置は給湯器に合わせます。
  1. 給湯器の説明書で自動お湯張りの使い方と遠隔操作の条件を確認し、手動で一度押して開始できる状態にします。メーカー純正の遠隔操作機能がある場合は、それも比較できます。
  2. キッチンなどの乾いた場所にある給湯リモコンで、ボットのアームが届く位置へ取り付けます。手動操作や表示をふさがず、ボットは「押すモード」にします。
  3. SwitchBotアプリから一回だけ押し、実際にお湯張りが始まるか確認します。運転中の再押下で取り消しになる機種では、繰り返し押さないようにします。
  4. 対応SwitchBot Hubへ接続してアレクサへ連携し、アレクサアプリの「定型アクション」を新規作成します。開始フレーズを「お風呂」、実行内容をボットの一回の操作にします。
  5. 自宅で「アレクサ、お風呂」を試し、給湯リモコンと浴槽で動作を確認します。その後、Wi-Fiを切ったスマホのモバイル回線から、SwitchBotアプリで遠隔操作できるか試します。

声で操作するときも、外出先から操作するときも、ボットとハブの通信が必要です。ボット単体のBluetooth操作は近距離用なので、ハブなしで帰宅途中から押せるわけではありません。外ではスマホのSwitchBotアプリから押す方法も使えます。

ボットやハブは浴室内へ取り付けず、乾いた場所にあるリモコン側へ配置します。SwitchBot公式はお風呂のスイッチをボットの使用例に挙げていますが、給湯器の電源をスマートプラグで操作する方法は推奨していません。給湯器自身の制御を使う構成にします。

ボットの電池や通信の確認順はSwitchBotの活用例、外出先からの操作はアレクサで家を遠隔操作する方法にもまとめています。

浴室用の候補はSonos Roam 2とBose Portable Smart Speaker

確認時の日本向けエコー(Echo)シリーズには、防水仕様とバッテリー駆動を備え、浴室へ持ち込めるAmazon純正モデルはありません。市販のバッテリー台を付けても、もとの端末が防水になるわけではありません。

そこで候補になるのが、アレクサを搭載した他社のポータブルスピーカーです。Sonos RoamシリーズからはRoam 2、BoseからはPortable Smart Speakerを紹介します。どちらも音声操作には自宅のWi-Fiとアレクサの設定が必要で、Bluetooth接続だけでは同じ使い方になりません。

比較する点 Sonos Roam 2 Bose Portable Smart Speaker
水への保護 IP67の防塵・防水 IPX4の防滴。水没には非対応
形と持ち運び 小型で、縦・横に置ける ハンドル付きで部屋を移動しやすい
アレクサを使う条件 Sonosアプリで設定し、Wi-Fiへ接続 Boseアプリで設定し、Wi-Fiへ接続
音楽の使い方 Sonosアプリや対応音楽サービスと組み合わせる Boseアプリや対応音楽サービスと組み合わせる
音声通話・呼びかけ 音声通話と「呼びかけ(Drop In)」は非対応 対応Bose製品やエコー(Echo)とのアレクサ通話を公式が案内。双方の設定とWi-Fiが必要
比較するときの軸 小ささと防水性能を重視したい 持ち手や家族との音声通話も検討したい

Sonos Roam 2は「Roam SL」と別の製品です。音声操作を使う目的なら、マイクとアレクサ対応のあるモデルを選びます。Boseも「ポータブル」と付く製品すべてがアレクサ対応ではないため、SoundLinkシリーズなどと混同せず、Portable Smart Speakerという製品名まで確認します。

この2製品の比較は公式仕様に基づいています。販売状況は変わるため、購入先では型番、国内向けの音声サービス、保証も合わせて見ます。

重さ・バッテリー・アレクサ機能まで詳しく比べたい場合は、Sonos Roam 2とBose Portable Smart Speakerの比較へ。純正エコー(Echo)と同じこと、通話や音楽グループの違いを機能別に整理しています。

音楽・ラジオ・ポッドキャストを手放しで楽しむ

湯船につかっているとき、スマホを持ち上げずに「音量を下げて」「次の曲」と言えるのは、浴室と音声操作の相性がよいところです。音楽だけでなく、普段聞いているラジオやポッドキャストを入浴時間に回す使い方もできます。

「アレクサ、リラックスする音楽をかけて」

「アレクサ、音量を下げて」

最初にメーカーアプリでスピーカーをWi-Fiへ接続し、音声アシスタントとしてアレクサを設定します。音楽サービスも連携して、浴室へ持ち込む前に再生・一時停止・音量変更まで試します。

ラジオ局やポッドキャストは、対応サービス・スキルと番組ごとの呼び出し方を使います。アプリで再生できる番組でも、同じ名前の音声リクエストで再生できるとは限りません。音声で見つからない番組は、入浴前にスマホで選び、スピーカーへ再生しておく方法もあります。無料で聞ける範囲や指定再生の条件は、使うサービスの契約によって変わります。

シャワーの音で声が届かないときは、いったん音が止まるタイミングで話しかけます。スピーカーを近づけるために浴槽の縁へ置くより、水が直接かからない安定した棚を選びます。

天気・ニュース・予定を聞く。タイマーで区切りをつける

夜の入浴中に明日の天気を聞き、傘や服装を考える。翌日の最初の予定だけ確かめる。画面を見なくても済む情報は、お風呂の中でも使いやすいものです。

用事 声のかけ方の例 事前に済ませる設定
明日の天気を知る 「アレクサ、明日の天気は?」 アレクサの地域設定
ニュースを聞く 「アレクサ、ニュースを聞かせて」 利用するニュース配信元
次の予定を知る 「アレクサ、明日の予定は?」 対応カレンダーとの連携
入浴時間の区切りを作る 「アレクサ、30分のタイマー」 入浴する場所で通知音が聞こえるか試す

予定に合わせてタイマーを設定すると、入浴時間の区切りを声で作れます。音楽の自動停止を頼むスリープタイマーと、時間になったら音で知らせるタイマーは別の機能です。SonosではSonos側のアラーム・スリープタイマーをアレクサで設定できないため、使いたいタイマーが動くか最初に試します。

予定や通知の登録は、アレクサの予定・タスク管理で詳しく紹介しています。

家族へ「もう上がるよ」。アナウンスと通話は機種で使い分ける

「もう上がるよ」「シャンプーなくなったから持ってきて」。こうした短い連絡を、浴室から家族のいる部屋へ届けられると便利です。スマホを濡れた手で持たずに済み、家中に大声を出す用事も減らせます。

一方通行でよい用件は、対応端末のアナウンスを使います。たとえば「アレクサ、もう上がるよとアナウンスして」。返事がほしい場合は音声通話を使い、「持っていくよ」といった返事を聞きます。

アレクサ搭載というだけで、エコー(Echo)と同じ連絡機能が全部使えるわけではありません。Sonos公式は音声通話と「呼びかけ」を非対応と案内しています。Bose Portable Smart Speakerはアレクサ通話を案内していますが、これは相手が応答する通話の説明であり、エコー(Echo)の「呼びかけ」と同じ接続方法とは限りません。

家族への連絡を目的に買う場合は、通話の相手側も設定し、浴室で使う端末から実際につながるか試します。アナウンスは通話と対応範囲が異なるため、送信・受信をそれぞれ試します。エコー(Echo)同士の連絡機能を使いたい場合は、洗面所や廊下の乾いた場所に端末を置き、浴室の出入口付近から声が届くか確認する構成も候補です。

通話の種類と設定はエコー(Echo)を内線電話として使う方法へ、浴室の外での使い方は洗面所のスマート化へまとめています。

シャンプーがなくなったら、その場で買い物リストへ

シャンプーを使い切った瞬間は覚えていても、体を拭いて着替えているうちに忘れてしまう。そんな買い足しメモも音声向きです。

「アレクサ、買い物リストにシャンプーを追加して」

「シャンプー追加して」だけより、買い物リストの名前まで含めると、残したい場所を伝えやすくなります。コンディショナーやボディソープ、浴槽用洗剤なども、必要だと気づいたときに追加できます。特定の商品を注文する操作ではありません。

スピーカーのアレクサ設定に使うAmazonアカウントをそろえ、スマホのアレクサアプリの「リスト・メモ」→「買い物」で項目を確認します。買い物中にはそのリストを見ればよく、風呂上がりにメモし直す手間が減ります。

アレクサアプリのリスト・メモ画面に表示された買い物リストの入口
音声で追加した品物は、入浴後にアプリの「買い物」で確認できます。

照明をリラックスする明るさや色へ変える

浴室で使用できるスマート照明なら、声で明るさを落としたり、暖かい色へ変えたりする使い方も考えられます。掃除のときは見やすい明るさ、湯船につかるときは落ち着いた明るさ、と場面を分ける追加案です。

スマート電球へ交換する場合は、口金やサイズだけでなく、浴室使用・湿気・密閉器具への対応を電球と照明器具の両方で確かめます。色まで変えたい場合はフルカラー対応が必要です。調光だけの電球では好きな色へ変えられません。

たとえばLIXILのPhilips Hue電球の案内では、掲載電球はIP20のため浴室では使えないとされています。条件に合う電球がなければ、浴室対応の照明器具やメーカー純正の調光機能を検討します。

対応照明をアレクサへ連携できたら、「お風呂の照明」と分かる名前を付け、点灯・明るさ・色を一つずつ試します。くつろぐ明るさでも足元は見える状態にし、掃除や出入りの際は通常の明るさへ戻します。壁スイッチを切ると通信できなくなる機器では、家族にも操作方法を共有しておきます。

浴室へ持ち込む前に、Wi-Fi・置き場所・充電を確認する

浴室では、防水・防滴の等級に加えて、使用温度や湿気への対応も確認します。Sonos Roam 2の動作温度は5~35℃と案内されています。各機種の使用条件を守れる場所で、入浴時だけ持ち込み、終わったら乾いた場所へ戻す使い方を基本にします。

  • 浴室ではバッテリーで使う:充電ケーブルや充電台を浴室へ持ち込まず、充電は浴室の外で本体・端子が乾いてから行う。
  • 水を直接かけない:浴槽へ沈めず、シャワーや石けんがかからない安定した棚に置く。BoseのIPX4は水没に対応しない。
  • 扉を閉めて試す:浴室の扉を閉めた状態でWi-Fi、音声認識、タイマーの聞こえ方を確かめる。
  • 入浴前に充電残量を見る:途中で電池が切れると音楽も音声操作も使えないため、持ち込む前に確認する。

うまく動かないときの確認順

困ったこと 先に確かめること
「お風呂」と返事はするのにお湯が出ない 給湯リモコンの通常操作、ボットの電池・位置、ハブの通信を順に確認。状態が分からないまま連打しない
外からボットを操作できない 対応ハブの接続、自宅のネット回線、ハブからボットまでの通信を確認
音楽は鳴るのにアレクサが使えない Bluetooth再生だけになっていないか、Wi-Fiと音声サービスの設定、マイクのミュートを確認
家族へ通話できない その機種の通話対応と相手側の設定を確認。Sonosで「呼びかけ」を使おうとしていないか切り分ける
買い物リストに項目がない 連携したAmazonアカウントとリスト名を確認
照明の色が変わらない フルカラー対応の有無、メーカーアプリからの操作、壁スイッチの状態を確認

最初は、浴槽の掃除と栓を済ませて「お風呂」でお湯張りするところから。浴室の中では、好きな音楽と買い物リストの追加を一つずつ試すと、濡れた手でスマホを触らずに済む快適さを感じやすくなります。家族への通話や照明は、対応を確かめながら足していけます。

この記事で紹介したスマートホーム機器

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