選び方

防水・ポータブルのエコーはある?|Sonos Roam 2とBose Portableの比較

この記事でわかること

Sonos Roam 2とBose Portable Smart Speakerを、防水・重さ・電池・アレクサ機能で比較。純正エコーと同じこと、通話や呼びかけの違い、Wi-FiとBluetoothの使い分けから選び方を解説します。

小ささと防水性能ならSonos Roam 2。持ち手とアレクサ通話も欲しいならBose Portable Smart Speaker

どちらもバッテリーで持ち運べるアレクサ対応スピーカーです。SonosはIP67の防塵・防水、BoseはIPX4の防滴。音楽・天気・タイマーなどに使えますが、純正エコー(Echo)と全機能が同じではありません。特にSonosは音声通話と「呼びかけ」に非対応で、両機種ともBluetooth接続だけではアレクサを使えません。

「エコー(Echo)をお風呂やベランダへ持っていきたい」「コンセントのない場所でも、声で音楽をかけたい」。この用途では、防水・防滴と充電池を備えた他社製品が候補になります。

確認時の日本向けAmazon純正エコー(Echo)シリーズには、防水仕様とバッテリー駆動を兼ね備えるモデルはありません。市販のバッテリー台を付ける方法でも、本体が防水になるわけではありません。

この記事ではSonos RoamシリーズのRoam 2と、Bose Portable Smart Speakerを公式仕様で比較します。対応を確認できた機能と、購入前に確かめたい機能を分けています。

ベランダに隣接した木製棚に、ケーブルを外して置いたブルーのSonos Roam 2とシルバーのBose Portable Smart Speakerの設置イメージ
コードを外して、使う場所へ持ち運べるポータブルスピーカーの設置イメージ。

Sonos Roam 2とBose Portable Smart Speakerの違い

持ち歩く荷物に入れるなら、まず重さと大きさ。家の中を移動するなら、持ち手や置き場所、使いたい音声機能も合わせて見ると決めやすくなります。

比較する点 Sonos Roam 2 Bose Portable Smart Speaker
水・ほこりへの保護 IP67:防塵・防水 IPX4:防滴。水没には非対応
重さ 約430g 約1.06kg
寸法(高さ×幅×奥行き) 168×62×60mm 191×121×108mm(国内公式表記)
連続再生時間 最大10時間 最大12時間
形・持ち運び 小型。縦置き・横置き ハンドル付き。周囲へ音を広げる設計
接続 Wi-Fi/Bluetooth Wi-Fi/Bluetooth
アレクサの利用 Wi-Fiとインターネット接続が必要 Wi-Fiとインターネット接続が必要
充電 USB-C/Qi充電。対応充電器などは別売り USB-C/専用充電クレードルは別売り
iPhoneなどからの再生 AirPlay 2対応 AirPlay 2対応
アレクサ音声通話 非対応 対応。双方の設定とWi-Fiが必要

バッテリー時間は各社の公称値で、音量・接続・設定によって変わります。寸法と仕様はSonosの製品情報Boseの国内製品情報を基にしています。

バッグに入れて運ぶなら430gのRoam 2は荷物を小さくまとめやすく、棚からテーブルへ移すならBoseの持ち手が便利です。「家の中だけで使うか、外出時も持っていくか」で、サイズの受け止め方が変わります。

アレクサは純正エコーと同じ?機能ごとに比較

アレクサは音声サービス、エコー(Echo)はAmazonの端末です。他社製スピーカーでもアレクサへ依頼できますが、端末間の通話、音楽のグループ再生、センサーなどは製品ごとの対応が残ります。

下表の純正側は、画面のないEcho Dot(第5世代)を主な比較基準にしています。Echo Showの画面・カメラや、別機種のハブ機能まで全エコー(Echo)共通とはしていません。「要確認」は非対応の意味ではなく、国内の当該機種について同等の動作を確認できていない項目です。

使いたい機能 Sonos Roam 2 Bose Portable Smart Speaker Echo Dot(第5世代)
音楽の再生・停止・音量変更 対応サービスで利用 対応サービスで利用 対応サービスで利用
天気・ニュース・通常のタイマー 利用できる基本用途 利用できる基本用途 対応
買い物リスト・予定の確認 アカウントやカレンダーの連携に応じて利用 アカウントやカレンダーの連携に応じて利用 対応。予定は連携が必要
照明などの音声操作 アレクサへ連携した機器を操作 アレクサへ連携した機器を操作 アレクサへ連携した機器を操作
音声通話 非対応 対応。相手側の設定も必要 対応
呼びかけ(Drop In) 非対応 対応地域向けの追加記録あり。国内条件は要確認 対応。許可設定が必要
家族へのアナウンス 送信・受信の条件は要確認 送信・受信の条件は要確認 対応
定型アクション 利用可。端末を指定する音声出力などは別途確認 開始フレーズと各実行内容を確認 対応。実行内容ごとに設定
エコーと混ぜたマルチルーム音楽 同じ音楽グループにはできない 同じ音楽グループにはできない 対応エコー同士で利用
温度・モーションをきっかけにした自動化 Echo Dot相当の内蔵センサー機能なし Echo Dot相当の内蔵センサー機能なし 内蔵センサーで対応

通話・呼びかけ・アナウンスは別の機能

「リビングと会話したい」なら、ここが選び分けの大きな差です。Sonos公式の非対応一覧には、音声通話とDrop Inが明記されています。Roam 2を買えば、子供部屋のエコー(Echo)へそのまま通話できる、とは考えないほうがよいです。

Boseの国内製品FAQは、対応Bose製品やエコー(Echo)、設定した連絡先とのアレクサ通話を案内しています。これはインターネットを使うアレクサの通話で、国内の携帯電話や固定電話へ無料で電話できるという意味ではありません。

相手が応答して話す「通話」、許可した端末へつなぐ「呼びかけ」、声を一斉に流す「アナウンス」は、それぞれ別に判断します。Boseの公式更新履歴には対応地域でのDrop Inなどの追加が記載されています。国内で使う場合は、利用地域と接続先の対応を個別に確認します。

「ごはんだよ」を必ず流したい場合は、送る側・受ける側の両方を購入前の確認項目にします。家族への呼びかけを中心に使うなら、既存のエコー(Echo)を残して、持ち運ぶ音楽用スピーカーを追加する構成も選べます。機能の使い分けはエコーの通話と呼びかけにまとめています。

定型アクションと音楽グループは「登録できた」だけで同等ではない

例えば「おやすみ」で、アレクサへ連携したリビングの照明を消す使い方と、このスピーカーから決まった文章や音楽を流す使い方は分けて試します。メーカーアプリから再生できても、定型アクションの出力先として同じ項目を選べるとは限りません。

SonosはRoam 2の製品案内で定型アクションへの対応を示しています。Boseも含め、開始フレーズだけでなく、一つずつの家電操作、音声の出力先、音楽の停止まで通して確かめると、自宅の使い方に合うか判断できます。

音楽の複数台再生にも違いがあります。Sonos同士、対応するBose製品同士でのグループ再生は、それぞれのメーカーの仕組みです。アレクサアプリに表示されても、エコー(Echo)と混ぜて同じマルチルーム音楽グループにする機能とは異なります。Sonosスタッフの説明Boseのスマートスピーカー共通の制限案内でも、この違いを確認できます。

左右に音を分けるステレオペアと、複数の部屋に同じ曲を流す機能も別です。Bose Portable Smart Speakerの国内仕様はステレオペア非対応。2台買えば左右のスピーカーになる、と考えて追加しないようにします。純正側の組み合わせはステレオペアとマルチルームの違いで紹介しています。

アラーム・スキルにも細かな違いがある

Sonosが非対応としているのは、アレクサからSonos側のアラームやスリープタイマーを設定する操作です。「30分のタイマー」のような通常のアレクサタイマーまで、すべて非対応という意味ではありません。音楽を決まった時間に止めたい用途では、再生元と停止方法までセットで試します。

Boseのスマートスピーカー向け案内には、音楽サービスをアラーム音にする操作や、起動ワードを「アレクサ」以外へ変更する操作などの制限もあります。スキルも、普段使うものがその機種・日本語環境で動くかを個別に見ます。

外に持ち出してもアレクサは使える?Wi-FiとBluetoothの違い

自宅のWi-Fiが届く部屋では、スピーカー自身がインターネットにつながり、音声リクエストを処理します。スマホを手に持っていなくても、声で音楽を変えたり、買い物リストへ追加したりできます。

ポータブルスピーカーが自宅のWi-Fiルーターを経由してインターネットにつながり、アレクサへ天気を聞く接続の説明図
自宅のWi-Fiからインターネットにつなぎ、声で天気を聞いたり音楽を変えたりできます。

外出先でスマホとBluetooth接続した場合は、スマホの音を鳴らすスピーカーとして使います。スマホがモバイル通信をしていても、Bluetooth接続だけでスピーカーのアレクサまでオンラインになるわけではありません。

接続しているもの 主な使い方 アレクサへの音声依頼
スピーカーがインターネット接続済みのWi-Fiにつながる スピーカーで音楽再生、天気、買い物メモ、家電操作 設定した対応機能を利用
スマホとスピーカーをBluetoothでつなぐだけ スマホの音楽・ラジオ・動画の音を再生 スピーカー内蔵のアレクサは利用不可

ベランダや庭でも、自宅のWi-Fiに接続できる場所なら音声操作の候補になります。旅行先のWi-Fiは、ログイン画面や接続制限によって家庭と同じ設定ができないこともあります。屋外用に買う場合は、まずBluetoothで音楽を聴く使い方を基本に考えると期待とのずれが少なくなります。

スマホからBluetoothでポータブルスピーカーへ音楽を送り、アレクサの利用には別途Wi-Fiが必要であることを示す説明図
Bluetoothでは、スマホで選んだ音楽をポータブルスピーカーから再生できます。

純正エコーより優れるのは、電源と置き場所の自由度

Sonos Roam 2:軽さ・IP67・置いた場所に合わせた音の調整

Roam 2は430gの小さな本体に充電池を備えています。机、キッチンの乾いた棚、ベランダへと、コンセントを探さず移せるのが据え置きのエコー(Echo)との分かりやすい差です。縦向きで省スペースに置く方法と、横向きで安定させる方法を選べます。

オートマティックTrueplayは、周囲や再生内容に合わせて音を調整するSonosの機能です。移動するたびに同じ場所で聴くとは限らない、ポータブル用途に合う設計です。マイクを使う機能なので、音声操作を含めマイクの設定も関係します。

家にSonosの対応製品がある場合は、Sound Swapで再生中の音を近くのSonosへ移す使い方もできます。エコー(Echo)へ音楽を渡す機能ではなく、Sonosのシステム内で使います。

Roam SLはマイク非搭載の別モデルです。中古や旧モデルを含めて探す場合、名前の「Roam」だけで判断せず、音声操作が目的ならRoam 2などのマイク搭載モデルかを見る必要があります。

Bose Portable Smart Speaker:持ち手・360度の音・対応機器との通話

Boseは、ハンドルを持って部屋を移動できる形が特徴です。約1.06kgあるためRoam 2より荷物は増えますが、家の中でテーブルや棚へ運ぶ用途では、持ち手を使える利点があります。

音を周囲へ広げる360度の設計と、低音を支える3つのパッシブラジエーターを備えます。ダイニングテーブルの周りなど、聴く位置が一方向に決まらない使い方を検討できます。

Boseの対応スマート製品とのグループ再生に加え、SimpleSyncでは対応するSoundLink製品などとの連携も用意されています。連携できる組み合わせは個別に異なり、エコー(Echo)との音楽グループを作る仕組みではありません。

製品名はPortable Smart Speakerまで合わせて探します。SoundLinkシリーズのBluetoothスピーカーや、古いSoundTouch Portableとは別製品です。「Bose」「ポータブル」だけでは同じ音声機能になりません。

iPhoneから音を送りやすい。音質の優劣は機種と聴き方で変わる

両機種はWi-Fi上でAirPlay 2に対応しているため、iPhone・iPad・Macから音を送る方法も選べます。BoseはChromecast built-inやSpotify Connectも公式に案内しています。アレクサで呼び出しにくい番組は、対応アプリから選んで再生する使い方も可能です。

「BoseやSonosなら、どのエコー(Echo)よりも音がよい」とは言えません。Echo DotとEcho Studioでは大きさも音の構成も違い、音量、距離、置き場所、低音の好みによって評価が変わります。ここでは音質の順位を作らず、Roam 2の小型設計・自動調整と、Boseの全周への音の広がりという設計の違いで比較しています。

防水と防滴は違う。お風呂なら温度と置き場所も見る

Sonos Roam 2のIP67は、防塵に加えて水深1m・最大30分の防水性能を示します。Bose Portable Smart SpeakerのIPX4は水しぶきに対する防滴で、水に沈めて使う仕様ではありません。IPX4の「X」から防塵等級まで読み取ることもできません。

浴室では防水等級に加えて、温度・蒸気・洗剤への対応も確認します。Roam 2の公式動作温度は5~35℃です。

水回りで使う場合は、水が直接かからない安定した棚に置き、充電ケーブルを外してバッテリーで使います。充電は本体や端子を十分に乾かして、乾いた場所で行います。防水性能を重視するならRoam 2が候補になります。

入浴中の買い物メモや音楽、SwitchBotを使ったお湯張りも合わせて考えたい場合は、お風呂のスマート化へ進むと、機器選びと実際の使い道をつなげられます。

購入後はメーカーアプリから設定する

最初に必要なのは、スピーカー本体、対応するスマホ、メーカーアカウント、Amazonアカウント、インターネットにつながるWi-Fiです。アレクサの追加前に、SonosアプリまたはBoseアプリでスピーカー自体の設定を済ませます。

  1. 充電して本体を登録する。メーカーアプリから製品を追加し、自宅のWi-Fiへ接続します。本体とアプリの更新も適用します。
  2. 音声アシスタントとしてアレクサを追加する。メーカーアプリの案内に従い、普段使うAmazonアカウントへ連携します。Roam 2のSonos Voice Controlとは別の設定です。
  3. 音楽・カレンダー・家電を連携する。アレクサ側の音楽サービスや既定のサービスを設定し、必要ならカレンダーや家電のスキルも有効にします。メーカーアプリで使えるサービスと音声操作の対応は別に見ます。
  4. 必要な操作を一つずつ試す。天気、音楽、タイマー、買い物リスト、照明操作を確認します。通話や定型アクションが目的なら、相手側や出力先まで含めて試します。
  5. 普段置く場所へ移動する。充電ケーブルを外し、Wi-Fi接続とマイクの反応を確認します。外ではBluetooth再生への切り替えも試しておきます。

買い物メモなら「アレクサ、買い物リストにシャンプーを追加して」のように、リスト名を含めて話すと操作が明確です。Echo Dotなどをすでに使っている場合は、同じAmazonアカウントのリストに追加されたかも見ておくと、その後の買い物に使いやすくなります。

反応しない・音楽だけ使えないときの確認順

  1. 本体の電源・充電・マイク。バッテリー切れ、電源オフ、スリープ、マイクのミュートを切り分けます。常時電源につながるエコー(Echo)より、充電管理が一つ増えます。
  2. スピーカー自身のWi-Fi接続。スマホのBluetooth再生ができても、アレクサの通信ができている証拠にはなりません。まず「天気は?」など音楽以外の依頼で確認します。
  3. メーカーアプリとAmazonの連携。使っているAmazonアカウント、音声アシスタントの登録、日本語・地域の対応を確認します。
  4. 音楽サービスや個別機能の対応。天気には答えるのに音楽が再生できない場合は、サービスの連携や契約、呼び出し方から見直します。通話やグループ再生なら、上の対応表の対象かを先に見ます。

すべてをWi-Fiの故障と考えて初期化するより、「基本の質問もできない」「音楽だけできない」「その機能が非対応」の順に分けると、設定をやり直す範囲を絞れます。

自宅の使い方に合わせた選び方

  • 持ち歩く荷物を小さくしたい、水への保護を重視したい:Sonos Roam 2。音楽・音声メモを中心に、家のSonos製品とも使いたい人に合います。
  • 家の中をハンドルで持ち運びたい、アレクサ通話も使いたい:Bose Portable Smart Speaker。防滴と水没非対応の違いを踏まえて、置く場所を決めます。
  • 家族への呼びかけ、定型アクション、家中の音楽を主役にしたい:純正エコー(Echo)も残す。乾いた部屋にEcho Dotを置き、ポータブル機を追加する構成なら、それぞれの得意な用途を使えます。

スマートホーム用のハブを内蔵するかは、アレクサ対応とは別の仕様です。この2機種を、ZigbeeやThreadなどに対応するハブ内蔵エコー(Echo)の置き換えとして選ぶものではありません。家電の接続機能や画面も含めて比べる場合は、エコーの種類と選び方で候補を絞れます。

この記事で紹介したスマートホーム機器

確認した公式情報

リンク先と画面名称は変更される場合があります。記事作成時に公開情報を確認しています。

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